平成三十年六月二十五日作 『汗たぎる 　　 暑い最中の 　　　 　こころ冷え』 『風もなく 　　 揺れる心も 　　　 　　すり替わる』 瞬訳：暑い夏なのに心は冷え冷え凍てつく気持ち  

平成三十年六月二十四日作 『横なぐり 　　 雨に打たれて 　　　 正気来る』 『台風も 　　 遅々と進まぬ 　　　 　同じ路』 瞬訳：横殴りの強い雨に打たれてやっと正気になるほど落ち込んでいたか  

平成三十年六月二十三日作 『梅雨に見た         負け負け過ぎて               忸怩たる』 『雨風も          みじんも感じず                 痛みなし』 瞬訳：梅雨よりじくじ […]

平成三十年六月二十二日作 『影に見た       薄く染まる            人恋し』 『声もなく         身も気も隠れる 　           雨合羽』 瞬訳：雨に隠れ、更には、雨合羽にも隠れるほど、心 […]

  平成三十年六月二十一日作 『いたずらに       気ばかりあせる            雨の止み』 『地に這って         ドロより低い 　           我が身かな』 瞬訳：実は雨には止んで […]

  平成三十年六月二十日作 『沈む雨       想いは片身            あぶの下』 『行き場ない         雲は隅へと 　           流れ行く』 瞬訳：雨が降り続き、水にしぶきが跳ね […]

平成三十年六月十九日作 『夜の雨 　　ゆらめく灯にも 　　　　　憐憫の』 『靄（もや）流る 　　後ろに隠る 　　　　灯も流る』 瞬訳：どことなく夜になると物悲しく夜景を見つめています。　灯がゆらめくと思わず同じ心かなぁ？ […]

平成三十年六月十八日作 『長雨の 　　かすむ山ひだ 　　　灯がともる』 『雨の日に 　　だんだん煙る 　　　棚引きて』 瞬訳：帰り道、遠くの山並みにうっすら灯がともるとなぜだかホッとする

平成三十年六月十八日作 『悩む身を 　　 雨に流して 　　　 一掃に』 『うつ続く 　　 雨のせいなど 　　　 ない私』 瞬訳：いつも悩んでいるより、雨よいっそのこと我が身をすべて流してリセットしてくれ

平成三十年六月十六日作 『雨音に 　　夜明け近づく 　　　気もひるむ』 『突然に 　　雷鳴響く 　　　似た気持ち』 瞬訳：夜明けとともに夜空は明るくなるのだが、今日も一日が始まると思うと逆に気は沈む

平成三十年六月十五日作 『人知れず 　　隠されたいと 　　　雨の陰』 『雨願う 　　そんな事情は 　　　ここにある』   瞬訳：いつも落ち込んでいるようで困ったものだ、天に助け求めぬわけにはいかない。 それなら […]

平成三十年六月十四日作 『長雨の 　　いっきにまたぐ 　　　水たまり』 『ふところに 　　入れば入れ 　　　雨の金』 瞬訳：長雨が続くといらいらして来る。　早く家路に帰りたい時は水溜りを飛び越える。

平成三十年六月十三日作 『雨やどり 　　空を見上げて 　　　気も急ぐ』 『梅雨の首 　　ねっとり乾かぬ 　　　気のおくれ』 瞬訳：雨宿りはしたけれど、気も重く、まるで、この天気のように「どんより」している。

平成三十年六月十一日作 『ちょっとこれ 　　手のひら乗せる 　　　雨のたから』 『天からの 　　ひとつぶ光る 　　　プレゼント』   瞬訳：雨降りは宝だ。天から溢れる光の玉、手のひらに乗せるとするりと逃げてしま […]

平成三十年六月十日作 『金だらい 　　何も入らず 　　　からんからん』 『雨漏りも 　　日々の生活 　　　真似るらし』

平成三十年六月九日作 『帰り路 　　雨傘　列で 　　　こだまする』 『色とりどり 　　家路と急ぐ 　　　傘の花』

  平成三十年六月八日作 『小雨　指 　　すき間に映る 　　　あっ！あじさい』 『あじさいの 　　雨　雨　しずく 　　　あっ！あじさい』

平成三十年六月七日作 『雨に流る 　　重い淀みは 　　　枷かせの気』

平成三十年六月七日作 『夜半には 　　気持ち雲くもる 　　　水溜り』

平成三十年六月六日作 『気が和ぐる 　　夜の雨音 　　　水たまり』